「農民」記事データベース20090420-873-03

交流会に

安全・おいしいお米づくり

栽培技術に高い関心

関連/お米と野菜作り栽培学習会 基本をきちっと勉強できた


 産直ネットワークいばらき

画像 茨城農民連・産直ネットワークいばらきは3月31日、県連の会議室で米の栽培技術交流会を開き、30人が参加しました。

 まず、アイガモ農法に取り組んでいる4人の農家と、米ヌカ除草、疎植水中栽培に取り組んでいる2人の農家から、それぞれ実践報告。そのあと、民間稲作研究所理事の舘野廣幸さんと茨城県農業研究所の水田利用研究室主任研究員、田中研一さんから助言をもらいました。

 また、参加者全員が自分の栽培方法などについて発言し、「苗踏みは、体重の重い人がスリッパをはいてしっかり踏んだほうがいい」という話には、「そんなに踏んで大丈夫か」など熱心に質問も出しながら、交流を深めました。

 タヌキ、キツネ、イタチ、犬、カラスなど地域ごとに違う天敵の対策など、試行錯誤をくりかえしながら地域にあった農法を作り上げてきた農家の実践は、たいへん感動的でした。

 自らも様々な有機稲作を実践してきた舘野さんは、米ヌカ除草について「田植え後に米ヌカをまくタイミングが重要で、水温によって違うが、自分は田植えと同時にまいている」「ヒエは酸素を断てば発芽しない。コナギは逆に酸素がなくなると発芽するが、光が届かなければ発芽しない」など、ていねいに説明してくれました。

 田中さんからは、有機質肥料と食味の関係や、密植によって雑草を抑える農法などを研究していることなどについて、紹介がありました。

 参加者からは、「たいへん参考になった」「実に有意義な一日だった」「これからもこのような交流会を開いてほしい」などの感想が寄せられ、栽培技術に対する関心の高さに改めて驚きました。

(茨城農民連 村田深)


お米と野菜作り栽培学習会
基本をきちっと勉強できた

兵庫農民連

画像 兵庫農民連は3月18日、三木市で県立農林水産総合技術センターの須藤健一さんと元高校教師(農業担当)の木村明弘さんを講師に、「おいしいお米と野菜作り」の栽培学習会を開き、34人が参加しました。

 おいしい米作りについて、須藤さんは、米の食味に大きく影響するのは心白粒で、できやすい条件を(1)出穂期を遅らせる、(2)出穂の遅い品種を選ぶ、(3)穂肥を減らす、(4)植付けの密度を坪当たり50ぐらいに、とパワーポイントを使ってわかりやすく説明しました。

 また、おいしい野菜づくりについて、木村さんは「木村流自然野菜栽培法」として「自国新葉の旬」をモットーにしていると切り出し、「自」は自然、「国」は国産、「新」は新鮮、「葉」は葉付き、「の」は野生、そして旬のものと紹介。そして、野菜づくりのポイントとして、朝早く収穫して予冷すれば新鮮さを保つことができ、品種はできるだけ野種に近いものを選ぶ方が強く、原生地を知りその気候条件にあった育て方をすること。そして、連作にならないように科目別に分類することなどをあげ、これまでの体験を生かしたお話でした。

 参加者からは「昔、勉強したがマンネリ化していた。基本をきちっと勉強できた」「稲の出穂期と穂肥のタイミングがよくわかった」などの感想が寄せられました。

(兵庫農民連 上野信行)

(新聞「農民」2009.4.20付)
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2009年4月

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