高い信頼性を得るため
検査技術の向上めざそう
農民連ふるさとネット
検査員研修会(東日本会場)
農民連ふるさとネットワークは4月8日、「農産物検査員、登録検査機関研修会」(東日本会場)を東京都内で開きました。農民連の産直組織の農産物検査に対する信頼性をいっそう高めることを目的に毎年開かれているもので、5回目の今年は、10の登録検査機関から28人の検査員らが参加しました。
午前中は、開会に先立って、水分計や成分分析計など測定用機器のデモンストレーションが行われました。参加者は、最新鋭の機器についてメーカーの説明を聞きながら、使い方や耐用年数、価格などについて、具体的に質問していました。
午後は、堂前貢代表の開会あいさつに続いて、財団法人全国瑞穂食糧検査協会常務理事(元食糧庁検査指導官)の穴井貞義さんが「農産物検査の信頼性確保および検査技術の向上について」と題して講演(写真下)。「検査員は農産物の公正な流通と品質向上に重大な責任を負っている」とくり返し力説し、日ごろから訓練を積んで検査技術を向上させるよう訴えました。産直組織の検査員の役割にも特に言及し、「生産者と消費者の信頼関係は、公正な検査で裏打ちされる」と強調しました。
その後、各地の登録検査機関のこの間の活動を交流。「検査員の育成研修をはじめて実施し、14人を養成した。農民連の影響力を広げる上でも力になった」(千葉)、「実務のすすめ方も含め、もっと緊密な交流をしたい」(茨城)などの声が出されました。また、「小さな組織で検査員を育てるのはたいへん。『本来は国の責任』ということを忘れるべきではない」(宮城)という意見もありました。
最後に、昨年合格した千葉の若い検査員たちが紹介され、「研さんを重ねて、期待に応えられるようがんばります」と決意を述べて、会場から大きな拍手を浴びました。
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西日本会場の研修会は、6月23日、大阪市で開催されます。
(新聞「農民」2009.4.20付)
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