旬の味
ミツバチが不足している。各地で大量死が発生し、盗難事件までおきている。日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも数年前から巣へ戻ってこない蜂群崩壊症候群(CCD)が発生し、果物の受粉作業に支障をきたしている▼近所の採種農家がハウスに貸し蜂を入れているが「リース料が高くなった」とこぼしている。イチゴ農家も「やっと評価が定着したのに、蜂がいなくなればイチゴ作りも続けられない」と不安顔だ。原因の解明と対策が急務だが、地球環境の危機を蜂が身をもって警告している▼この時期、農業関係団体の総会が目白押しだが、いま営農組合作業受託部の総会準備をしている。18年前に親父たち7人が4条刈コンバインを導入して立ち上げた農作業受託組合も、今では16人になった▼行政は集落営農の支援を重視して、受託組織の育成に力を注いできたが、「品目横断対策」が実施されてから、支援の方向を大規模農家と法人重視へと大きく舵(かじ)をきった。集落機能が崩壊しないか心配だ。 (安)
(新聞「農民」2009.4.13付)
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[2009年4月]
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