「農民」記事データベース20090406-871-17

旬の味


 花粉症対策でマスク姿の人を多く見かける。私自身もその1人▼1960年代の高度成長期からスギの植林が盛んになったが、海外の安価な木材が輸入されるようになると、林業は急速に衰退し、手入れが行き届かないスギ林は荒廃した。いま、花粉飛散の適齢期に達した30年生を超えるスギ林が盛んに花粉を飛ばすようになったことが、花粉症のそもそもの原因らしい。「花粉症は国家の犯罪だ。公害だ」として国の失政を嘆く人もいる▼国民を震撼(かん)させた汚染輸入米では、昨年10月以降、カビ異常物が77件も発見されている。「国家貿易」を優先させ、義務ではないミニマムアクセス米の輸入を続け、「健康上問題ないから」と国民の安全より販売を優先する農水省。その昔、国策で広葉樹林を伐採してスギを植え、いま花粉症をまん延させている誤りを繰り返すのか▼汚染米が加工されれば、いつ国民の口に入ってもおかしくない。「クチ」に入る前に「クニ」に入らないよう、輸入米ストップの声をあげ続けよう!

(山)

(新聞「農民」2009.4.6付)
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2009年4月

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