埼玉・春日部楽農倶楽部猛暑の中、草刈り援農元県議さんのネギ畑で
「ネギ畑の草刈りを手伝ってくれ」――埼玉農民連県南農民センターの藤野泰弘さん(65)から緊急の連絡があり、八月下旬の四日間、猛暑の中、春日部楽農倶楽部の会員が駆けつけました。 さいたま市緑区の見沼たんぼ地域にある藤野さんのネギ畑は、十八アール。ナスの収穫作業などに手間取っているうちに、ネギ畑の作業を遅らせ草があっという間に伸びてしまいました。 八月二十五日には、春日部楽農倶楽部の阿部正巳さんと一緒に草刈り。日陰になるところがなく、車の陰でなんとか休息しながら、阿部さんは「草とのたたかいだ」と汗だくになって精を出し、藤野さんは「本当に助かった」と感謝していました。 日本共産党の県会議員であった藤野さんは、三年前に農業大学校で一年間学び、卒業後は農林振興公社の「見沼たんぼ就農予備校」で研修。本格的に農業を始めました。 「いま約九十アールほどの農地を借りてネギの周年栽培を行い、農民連ふるさとネットワークに加盟する埼玉産直協同に安定して出荷したい。農業と農地を営々と守り続けてきた農民と手を携えていきたい」と意欲満々。藤野さんは就農予備校のときの仲間を農民連の会員に迎え入れています。 藤野さんの夢が実現できるために協力ができて、酷暑のなかでの草取りの苦労も、さわやかな汗に変わるようでした。 (埼玉春日部楽農倶楽部 西村正昭)
ため池などの改修工事修了で記念碑―愛媛・今治市菊間町―愛媛県今治市菊間町の明田地区で、農業用ため池の改修工事と基盤整備促進事業の区画整備工事が終わり、五月に竣工しました。この事業を後世につたえようと八月九日、関係者立会いのもと、丸山池の土手に記念碑を建立しました。(写真〈写真はありません〉)この事業への参加農家は十五戸で、面積は二ヘクタール余り。二つのため池(丸山池と谷田池)は、江戸時代後期に築造されてからはじめての本格的な改修工事となりました。事業前は二十八枚あったほ場が八枚になり、一枚の面積も約三倍に広がり、農家から「機械が使えるようになり、効率が良くなった。あらたにトラクターや乗用の田植え機を買った人もいる」と喜んでいました。 山から掘り出された自然石を使った記念碑を前に、農業委員の森田健二さんは「これで後世に残せる」と話していました。 (愛媛・今治市菊間農民組合 大道法幸)
(新聞「農民」2007.9.24付)
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[2007年9月]
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