「農民」記事データベース20070924-797-14

“線路敷地内の雑草は害虫の温床”

JRが草刈り実施

京都・園部町 地域農民の要求実る

関連/子どもといっしょに郷土料理作りに挑戦


 京都・園部町の内林地域では、JR民営化のあと鉄道敷地内の草刈りは、農家や住民のボランティアで行ってきました。鉄道敷地内は、カメムシなど害虫のすみかになっており、これまでJRや自治体に草刈りを行うよう申し入れてきましたが、実現しませんでした。

 そこで、農家や水利組合、区がいっしょになって、園部町土地改良区の総会で発言。機関決議も取り付け、内林農家組合の集会でも全員一致でJR西日本福知山支社に文書申し入れを決めました。

 その甲斐あって、一週間後には支社の助役が水利組合長立ち合いのもと現地調査。七月十二日から一週間、JRの手で草刈り作業を行いました。(写真〈写真はありません〉

 隣接する集落や農家からたいへん喜ばれています。今度は自治体に府道の敷地も草刈りしてもらえるよう、地域住民や農家といっしょになって、京都府に申し入れたいと考えています。

(京都農民連 井尻祐助)


子どもといっしょに
郷土料理作りに挑戦

富山県母親大会

 富山県母親大会が八月五日、富山市内で開かれ、今回はじめてとなった「子どもといっしょにクッキング―五感を使って食体験」の分科会には、五十人の親子が参加しました。

 坂本廣子さん(料理研究家)の「なぜ料理体験をさせるのか」のビデオを見た後、子どもたちは郷土料理の「いもがいもち」と豆腐のみそ汁に挑戦しました。約束ごとは“親は手も口も出さない”こと。

 まずゴマをすり、次にさといもともち米をつぶします。初めて持つすりこぎにご飯がくっつき、すり鉢が動きます。豆腐を手のひらにのせ、全神経をそそいで包丁を上から下に。子どもたちは小さな体験でしたが「楽しかった。家でもやる」と自信顔。「うちの子(三歳)もできるんだ」と目をうるませ、子どもたちの作った料理に舌鼓する母親たちは「家では、まったくさせなかった」と反省の弁。

 坂本廣子さんは「子育ては、最終的に子どもが自律できるようにすること。そして、ほんまもんを食べさせること」と言います。あらためて、子育ての目標が目に見えた夏の一日でした。

(富山県農民連 久郷道枝)

(新聞「農民」2007.9.24付)
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2007年9月

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