韓国農村交流ツアー宮城農民連 各地で暖かい歓迎うける
宮城農民連(鈴木道夫会長)は八月二十七日から三十一日まで韓国を訪問し、現地の農民や農業団体と交流を深めました。県連事務局長の鈴木弥弘さんに手記を寄せてもらいました。
今回の韓国訪問は、主に晋州(チンジュ)、ソウルの二都市を訪れ、農業視察や農民・農業団体との交流のほかに観光などを行い、韓国農業への理解と農民との親交を深めた五日間でした。
市長主催の歓迎会晋州市では、地元農民会との交流と市主催の歓迎会が、とくに印象に残りました。最初に、韓国女性農民連合(KWPA)政治委員長で晋州市女性農民会副会長を務めるイ・ジョンオクさん宅を訪問。イさんは五月に日本で開かれた食健連主催の国際フォーラムにパネリストとして出席した人です。韓牛農家のイさん宅では、私たちが到着するとすぐに、牛舎に案内してくれました。非遺伝子組み換え飼料にこだわり、生後四カ月の子牛を二十四カ月から三十カ月肥育して生活協同組合に出荷。生産費は保障されているそうです。 その後、女性農民会の農家宅に案内され昼食。どのメニューも農家手作りの味で、おいしくいただきました。 午後から晋州市文山区の文山農協を訪問。区長が歓迎のあいさつを行い、農協専務が農業状況を説明してくれました。 夕方からは、市主催の歓迎会に出席。農業担当課長が市の概況、農業の特徴、文化、歴史などを紹介しながら、歓迎あいさつしました。市農民会会長が、六月の日本訪問時の謝意をのべ、「日本の産直や施設園芸などを見学して、消費者がトレーサビリティーを通じ、生産者を信頼していることに大変感心した」と語りました。 夜には、市農民会を訪れ、事務局長が農民会の活動を紹介。「六月に日本を訪問して、農民連食品分析センターが、産直運動の発展に貢献していることに感動した」とのべました。
同じ目標で団結を二十九日はソウルへ。全国農民会総連盟にうかがい、議長のムン・キョンシク議長があいさつしました。ムンさんは、〇六年五月のビア・カンペシーナ東南・東アジア地域会議で来日したことにふれ、「食糧主権確立に向かって団結してがんばろう」とのべました。またムンさん同様、〇六年にビア・カンペシーナ地域会議出席のため来日し、国際フォーラムでパネリストを務めたユン・グンスンさんもあいさつ。KWPAの歴史紹介と、昨年の食健連、農民連との交流を回想していました。 三十日は終日、ソウルで観光を楽しみました。 毎日が手さぐりの旅でしたが、韓国農民会の人々の温かいもてなしで、充実した研修・交流の旅になりました。
(新聞「農民」2007.9.24付)
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[2007年9月]
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