台風縦断 各地で農作物に大被害
強風で落果被害が深刻山形 緊急に被害調査・対策台風九号は九月七日、関東南部に上陸した後、東北地方を縦断。秋の収穫期を前に、各地に甚大な被害をもたらしました。とくに山形県の東根市や天童市などの果樹地帯を中心に、強風の影響で被害が拡大。ラ・フランスやリンゴの落果は「近年にない災害」となりました。天童産直センターでは「果実の落果被害が深刻です。ひどいところでは六割以上の落果がみられます。また風ズレで果実へのキズや痛みも心配」と話しています。今後、緊急の被害調査や対策会議を行う予定です。(産直センターニュースより)
農林水産で被害70億と大分 農民連が県に対策申し入れ一方、八月二日に大分県を縦断した台風五号の被害では、農林水産だけでも七十億円を超える被害に。農家の営農意欲や集落の存亡に深刻な打撃を与えています。大分県農民連は八月二十八日、県に対して、(1)激甚災害の早期指定を国にはたらきかけること、(2)農地・農業用施設の災害調査は、四十万円未満の個所も含めすべて復旧の対象にすること、(3)ナシなど果実落果防止のため、強化棚設置への助成枠を拡大することなど、八項目の申し入れを行いました。竹田市では、農地災害の復旧に地権者が二割負担、農道などで一割負担となっており、いずれも測量設計委託料が一カ所につき一万円を徴収されています。 「米価低迷でそんなに出してまでできない」「今は年金生活で、小作に出していてできない」など、不安の声が聞かれます。災害復旧は、行政の責任ですべて対応すべきです。 (大分県農民連 阿南勝也)
(新聞「農民」2007.9.24付)
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[2007年9月]
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