旬の味
私の町で、唯一給食がなかった中学校で給食が始まる。しかし、給食を作るのは校区内の施設ではなく、隣の市で民間の会社が行うという▼これではまったくのお弁当給食だ! その詳しい内容が保護者にも学校にもまったく説明がなく、教育委員会と指名業者が話を進めている。先日、業者に食材を納入するための説明会があった▼業者は、「今までの給食はまずい! 子どもが食べ残さないように、ファミリーレストランの味に近づける」という。もちろん、食育や地産地消を大切にして、行政にも保護者にも負担のかからないようにコストを下げる努力をするとも説明する▼しかし、食育や地産地消という言葉と、コストやカット野菜などという言葉が同居できるはずがない。自然豊かなわが町でとれた新鮮で安心して食べられる農産物を届けようにも、隣の市では不可能だ。子どもたちの健康を守るためにも、農家・保護者・学校が協力して市民の世論に火をつけなくては。「未来ある子どもたちのために」、みんな一歩前に。 (畑)
(新聞「農民」2007.9.10付)
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[2007年9月]
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