「農民」記事データベース20070910-795-07

二瓶 康一くんのこと

京都農民連・京北農民組合 益田 修次


 先日亡くなられた事務局次長の二瓶くんとは同い年で、初めての出会いは学生時代、十九年前の農学ゼミナール(東京大会)でした。打ち上げの飲み会では、なぜか馬が合い、いろいろなことを話し込んで飲みあかしました。

 その後音信はなかったのですが、ある日、新聞「農民」紙上で新しい専従として紹介されているのを見て「再会」。懐かしく思い、農民連本部にFAXを送り久々の交流となりました。東京と京都ということで、出会う機会は少なかったのですが、大会や青年部総会などであった時には、よく酒を酌み交わし話しあかしました。

 京都で青年部の交流会があったときは前泊で来られて、二人で“万願寺とうがらし”を焼いて酒の肴(さかな)に夜遅くまで語り合いました。また、重油流出で丹後の現状を取材に来られたときも青年部員の家に前泊して、地の濁り酒を夜更けまで飲み語り合いました。今でもこれらのときのことは忘れられません。

 友人であり、「農」の将来についてともにたたかう同志を失ってしまったことは、悲しみに堪えません。悔しくて悔しくて仕方がないです。しかし、いつまでも悲しみ続けてはいられません。彼の死を悼むとともに、人生の途上で志なかばに逝(い)ってしまった親友の遺志を引き継いで、農業にそして農民運動に、これからもがんばっていきたいと思います。

 さようなら康一くん。

(新聞「農民」2007.9.10付)
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2007年9月

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