「農民」記事データベース20070326-773-11

食べものに薬効あり

橋本紀代子


おいしい「セロリのキンピラ」

 簡単なのに、案外「食べたことないわ」というのが、「セロリのキンピラ」。輪切りにしたトウガラシとせん切りにしたセロリをゴマ油で炒(いた)め、砂糖としょうゆで味をつけます。最後にセロリの葉を入れて軽く炒めてでき上がり。

 独特の香りと歯ごたえで、常備菜にもなります。セロリの炒め物は、高血圧症の薬膳(やくぜん)料理。豚肉と炒めてもおいしくいただけます。サラダやスープ、漬け物にもむいています。

 セロリにはたくさんの精油があり、さわやかな気分になります。ストレスによるイライラ、不安感、不眠、頭痛のほか、健胃剤としての効果も期待できます。

 また、セロリには女性ホルモンの分泌を盛んにし、肌のうるおいが増すなどの働きがあり、生理不順、しもやけ、冷え、貧血の防止などにも役立ちます。

 セロリジュースは、夏バテ知らずのスタミナドリンク。しぼり汁にレモン汁やハチミツを加えたり、ニンジンやリンゴといっしょにジュースにします。ビタミンB1やB2、カルシウム、鉄分、マグネシウムなど、疲労回復の成分がいっぱいです。

 冷えがひどい人は、スープや炒め物など火を通したセロリを食べましょう。しっかりした体格でのぼせが強い人には、生食が向いています。

(新聞「農民」2007.3.26付)
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2007年3月

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