学校給食と地産地消を考える埼玉農民連春日部支部 農業講習会開く
埼玉農民連の春日部支部(代表・白石一夫)は二月二十八日、「学校給食と地産地消を考える」と題した農業講習会を開催。市議会の内田勝康副議長と市農業委員会の石島忠夫会長が激励のあいさつを述べ、三十五人が参加しました。(写真〈写真はありません〉) この講習会は、昨年の市議会で採択された「春日部市の農業振興を求める請願」を具体化しようと、先進地に学ぶために農民連が主催したもの。 講師は、栃木県芳賀町で堆(たい)肥製造会社「ドンカメ」を経営している小久保行雄さん。同町では、生ゴミを堆肥にして、それを使って五十戸の農家が生産した米や野菜を学校給食に供給し、地産地消の循環型農業を実践しています。堆肥づくりは、生ゴミに雑草やせん定した枝などを混ぜたもので、トン当たり二千五百円で販売。町が半額補助しています。最近、ほ場に散布しやすいように堆肥をペレット状に改良し、農家からも好評とのこと。小久保さんは、「ゴミを宝(堆肥)に転換し、喜び(農産物)として循環するやり方は、自然の摂理から見れば当たり前。循環システムが、地域経済の基礎になっており、芳賀の十倍の規模を持つ春日部市で実現したら、すばらしい」と、期待を寄せました。 春日部市の児童生徒は約二万人。米飯給食には年間三千俵が必要ですが、地産地消は十分可能です。農民連では農協や教育委員会、市農政課と協議しながら、学校給食に見合った地産地消の生産ができるよう、取り組みを進めていく予定です。 (埼玉農民連春日部支部 高橋利男)
(新聞「農民」2007.3.26付)
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[2007年3月]
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