「農民」記事データベース20070326-773-09

子どもからお年寄りまで
安心して暮らせる区政を


 東京 中央区長候補は元農民連本部の

    佐藤 たつおさん(69)

 プロフィル 1937年、東京都中央区生まれ。69歳。60年〜97年、家業の築地市場青果仲卸に従事するとともに、築地市場青果卸売組合青年会連合会長、全国青果卸売組合青年会連合会長を歴任。99年〜06年、農民連本部に勤務。現在、品川区民オンブズマンの会代表。趣味はコーラス、連珠、回文、手品、釣り、ウオーキング。


 東京都中央区長選(四月十五日告示、二十二日投票)に、農民連本部で二〇〇六年まで勤務していた佐藤龍雄さん(69)=革新・無所属、中央区革新都・区政の会推薦=が立候補します。佐藤さんに立候補にあたっての決意を聞きました。

 立候補の決意は?

 ――なぜ立候補を決意されたのですか?

 佐藤 今の政治が弱い人の立場にたっていないことに、日ごろから不満と怒りをもっていました。国をはじめ都政・区政は福祉切り捨てを強行する一方で、税金の無駄遣いが横行しています。そういう政治の流れを身近なところから変えていきたいとの思いから立候補を決意しました。家族も立候補を後押ししてくれました。

 ――長年、築地市場で仲卸業に携わってきましたね。

 佐藤 農民連勤務時代を含めて、四十六年にわたり築地にかかわってきました。下町情緒あふれる築地には、長年支え合い、喜びや苦しみをともにしてきた仲間がいます。活気があって人情味に満ちた市場は、東京の活性化と食の発信地の役割を果たしてきました。今も人間的なつながりを大事にしています。


築地市場移転食い止める

 ――区民に何を強く訴えていますか?

 佐藤 一つは、築地市場の移転・廃止問題です。移転先とされる江東区の豊洲地区は、基準値を大幅に超えるベンゼンやシアンなど有毒物質に汚染されています。そんな危険な場所になぜ移転しなければならないのか。市場で長年働いてきた経験からも、命と健康にかかわる大問題。食の安全という観点から、絶対に間違っています。「食の安全」は一点の曇りもあってはなりません。

 ――生産地との関係で、移転はどんな意味を持つのですか?

 佐藤 移転は結局、市場の役割・機能を弱め、変質させることにあるのです。地域や農家、消費者にとって身近で、長年親しまれてきた市場から、大手量販店のための市場に変えてしまう。こうした農家や消費者にとって大きな問題を、市場関係者や都民の声を聞かずに、強引に進めようとする都知事の姿勢を何としても変えさせ、移転を食い止めたいのです。

 税金のムダ遣いやめ

 ――都民・区民無視という点では、税金の無駄遣いに現れていますね。

 佐藤 無駄遣いをしている知事や議員が、大型開発を優先し、福祉切り捨ての先頭に立っています。問題は、行政がガラス張りになっていないことです。私が訴えたいことの二つ目は、税金の使い方と区政の透明性です。現在、中央区は情報公開手数料を無料化していません。東京都も有料です。私は、住んでいる品川区で、オンブズマンの会代表として、二回の裁判を通じて政務調査費の不明使途に風穴を開けてきました。

 開かれた区政実現

 ――どんな区政をめざしますか?

 佐藤 区民の目線に沿って、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる区政をめざします。築地市場は移転でなく、再整備に本腰を入れ、活気づき、商売がしやすい市場にしたい。行政を透明にするために、情報公開手数料の無料化、政務調査費の領収書添付など、開かれた区政を実現します。区長の給料・交際費を減額し、退職金は受け取りません。憲法と地方自治法を守り、働きやすく、のびのびと学ぶことのできる中央区をめざします。みなさんのご支援をよろしくお願いします。

(新聞「農民」2007.3.26付)
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2007年3月

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