農のこころ丸山美沙夫
畑打の老いたる顔の出揃いぬ 吉沢 玄雄 俳誌『穂高』から。春蒔きの野菜や作物は、畑に草の芽が伸びないうち、早めに「畑打」をする。種を蒔く前に畑を耕すことをいい、畑を強調した春の季語。この句の「老いたる」には、高齢化した農業者の実態が詠み込まれている。しかし、そのきびしさの中にあって、農に励む仲間たち「出揃い」の逞しさである。
(新聞「農民」2007.3.26付)
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[2007年3月]
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