「農民」記事データベース20070326-773-02

庶民大増税やめろ

各地で3・13重税反対集会

 三月十三日、全国で約六百カ所、二十万人余が参加して「重税反対全国統一行動」が取り組まれました。農民連も元気にデモ行進をして、税務署に申告書を提出しました。


農民の生活大変政治を変えよう

〈中央各界代表者集会〉

 同行動実行委員会は、東京・千代田区の議員会館で中央各界代表者集会を開き、十一の団体から八十人以上が参加。全商連の国分稔会長が「安倍政権のもとで所得格差が広がっている。大企業・金持ち優遇税制を見直し、庶民減税をかちとろう」とあいさつ。「暮らしと経済研究室」の山家悠紀夫さんが、安倍税制改革を批判し、家計に所得を移し、ムダな支出を切り詰め、負担能力のあるところに負担を求める財政再建の本来あるべき姿を提言しました。

 「米価をはじめ農産物の価格暴落で、農民の暮らしもたいへん。増税に怒りが渦巻いています。力を合わせて政治を変え、重税をはねかえしていこう」(農民連)など、全商連婦人部や東京土建など各界から切実な発言が相次ぎました。

 集会に先立ち、同行動実行委員会は「証券等への優遇税制は、即刻やめること。消費税率引き上げなど庶民増税はしないこと」などを求めて、財務省や国税庁に要請書を提出しました。


大企業優遇税制に

激しい怒りの声

〈奈 良〉

 奈良県連は「春の大運動」の取り組みで、新たに六十三戸の仲間を増やしました。

 県下六カ所で開催された重税反対決起集会には、四千人が「大企業優遇税制反対、庶民増税はやめろ!」と怒りの声を上げました。

 奈良市の奈良公園などで開かれた重税反対決起集会には、奈良県農民連北和センターや中和センターから百人余りが参加し、二百枚を超す申告書を奈良税務署と桜井税務署に提出。集会では「重税への怒り」が示され、二千人を超すデモ行進に庶民の力強さを感じました。また大和高田市の集会でも百人が参加し、中垣義彦県連会長が農業をめぐる動きと農民連の役割を熱く訴えました。

 農民連への加入は、「農業を続けたい、節税に努力し経営を安定させたい」との思いからです。所得税の申告は終わりましたが、六月には住民税が大幅に引き上げられます。奈良県連では、「今年から来年に備えて、農民連に入りませんか」の呼びかけを引き続き進めていきます。

(奈良農民連 竹島茂直)


集会で元気に農民連会員も参加

〈兵 庫〉

 兵庫県では、二十四カ所で重税反対集会が行われ、農民連会員も元気に参加しました。今年の自主申告は、所得標準方式がなくなったこともあり、関心が高く、各地の相談会に二百人ほどが参加、三十二人が新たに農民連に加入しました。

 明石公園で行われた明石神戸西集会には、神戸明石農民組合と県連事務局が参加。農民連代表は、収支計算方式に変わったため農家が困っていることや農民連への期待が広がったことなどを報告しました。(写真〈写真はありません〉

 集会の後、明石税務署までデモ行進し、集団申告を行いました。

(兵庫農民連 上野信行)

(新聞「農民」2007.3.26付)
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2007年3月

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