東京・築地市場移転断固反対、食を守れ市場関係者ら ねじり鉢巻きでデモ
東京・築地市場(中央区)の青果や鮮魚の仲卸業者らは三月七日、基準値を超えるベンゼン、ヒ素などの発がん物質に汚染された豊洲(江東区)への市場移転に反対するデモ行進を都内で行い、消費者など千五百人が参加。中央区長選に立候補する元農民連本部の佐藤龍雄さんもデモの先頭に立ちました。 出発前の出陣式で、「市場を考える会」の山〓(※)治雄代表は、「有害物質に汚染された豊洲への移転は断固反対。力を一つにして、正々堂々と行進を」と訴えました。 行進は、ねじり鉢巻きと作業着姿の卸業者らが、プラカードを手に「築地ブランドと食文化を守ろう」「子どもたちの食と命を守ろう」と唱和。沿道のサラリーマンや買い物客の目を引きました。 市場の近くに住んでいる寺崎譲さん(22)=学生=は「汚染されたところに移転してほしくない。一人一人の声は小さいですが、みんなが集まると影響力があるんですね」と語っていました。 祖父の代から仲卸業を営む八木孝郎さん(32)は「財政破たんの穴埋めとオリンピックのために、移転するなんて許せない。長年築き上げてきた食文化を守らなければ。都がこの声にどう応えるのか」と話していました。 主催者から移転反対署名が六万五千人を超えたとの報告がありました。
※〓は、「崎」の異体字、つくり(右半分)の上が、「立」、ただし、下の横一はなし。 (新聞「農民」2007.3.19付)
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[2007年3月]
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