演劇劇作家・別役実祭り高い人気を集める新作など3本連続上演
東京・六本木の俳優座劇場で開かれる「別役実祭り」。日本を代表する劇作家・別役実の新作と七十年代の名作二本を一挙上演します。別役実はことし七十歳、すでに百三十作に及ぶ戯曲を発表。不条理な世界をはじめ、時代や社会に対し独特な切り口で表現される作品は、高い人気を集めてきました。 今回の新作「やってきたゴドー」は木山事務所の上演(三月二十四日〜三十一日)。「ゴドーを待ちながら」は、生誕百年に当たるベケットの名作。その名作を、別役実が解体し、現代のドラマとしてよみがえらせます。サブタイトルは「不条理ドタバタ喜劇」。ベケットの「ゴドー」はひたすら待ちぼうけをくうエストラゴンとヴラジミールですが、この作品では、当のゴドーが現れてしまいます。もう待つ必要はなくなったのに、なぜか、彼らはそこにいるのです…。演出は末木利文。出演は山崎清介、内田稔、楠侑子、三谷昇ほか。 俳優座劇場プロデュースは「壊れた風景」を上演(四月六日〜十五日)。舞台にビーチパラソルとござ、かたわらに蓄音機。これだけで別役ワールドへの準備は十分。三十年前の名作に新たな期待が…。演出は山下悟。出演は山本侑子、伊東達広、佐々木睦ほか。 兵庫県立ピッコロ劇団は「場所と思い出」を上演(四月十九日〜二十二日)。別役実が劇団代表をつとめています。小市民という存在から逃れられない人々…。ブラックユーモアにみちた作品です。演出は松本修。出演は安達朋子、木全晶子、孫高宏ほか。尼崎公演(六月十三日〜十九日)、モスクワ公演(七月九日〜十日)と続きます。 連絡先は俳優座劇場TEL03(3470)2880
(新聞「農民」2007.3.19付)
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[2007年3月]
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