農のこころ丸山美沙夫
畦焼いて農の炎を高くせし 倉科 繁登 句集『黙』から。早春の頃、田や畑の枯草を焼くことによって、害虫の卵や幼虫を駆除する。野や土手の枯草を焼くことも「野焼」といい、同じように害虫の駆除や新しい草の生長を促す効果がある。火を放ち勢いよく走る炎。作者はそこから「農の炎」と感じとったのであろう。農作業に立ち向う力づよい炎だ。
(新聞「農民」2007.3.19付)
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[2007年3月]
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