「農民」記事データベース20070312-771-07

“米軍機は百里に来るな”

基地隣・平和公園で初午祭り

茨  城

関連/生くべくんば 死すべくんば


 平和への願いを込めて、「百里初午(はつうま)祭り」が二月十一日、茨城・小美玉市(旧小川町)の百里基地平和公園で開催されました。今年は、沖縄の米軍機が百里基地に訓練移転が予想されるという緊迫した状況の中、“米軍機は百里に来るな”とアピールする集会となりました。(写真〈写真はありません〉

 百里平和公園は百里基地の中にせり出し、滑走路を「くの字」に曲げさせています。公園の周辺は金網でぐるっと囲まれ、基地そのものを身体で感じます。この日の参加者は四百五十人にものぼり、県内外の仲間たちと手をつなぎ、さらに運動を広げようと誓い合いました。

 農民連や民商、「平和の会」など二十ほどの模擬店が出て、参加者は焼きそばや豚汁、イワナ、抹茶に和菓子、甘酒などでおなかを満たし、初午にふさわしく元気いっぱいの集会となりました。

(茨城農民連 吉川路子)


人権派弁護士・布施辰治の生涯描く

生くべくんば 死すべくんば

3月20日から前進座が初演

 前進座は、戦前の治安維持法の時代から戦後をたたかい抜いた人権派の弁護士・布施辰治の生涯を描く「生きべくんば、死すべくんば」を初演します。

 布施辰治は一八八〇年(明治十三年)に宮城県蛇田村(現在の石巻市)の農家に生まれ、明治法律学校を卒業後、弁護士となり、米騒動事件から朝鮮の独立運動や台湾の農民運動への支援、治安維持法違反容疑被告の弁護、そして戦後の三鷹・松川事件、メーデー事件の弁護まで、人権と平和のため“民衆の弁護士”としてたたかい続けました。題名は、座右の銘である「生くべくんば民衆と共に 死すべくんば民衆のために」から取ったものです。

 布施辰治は、岩手の入会権事件など農民の弁護にも努め、「小作争議法廷戦術教科書」なども書いています。また戦前、植民地統治下の朝鮮で、多くの独立運動家の弁護活動を行い、韓国では「日本版シンドラー」とも呼ばれています。

▼上演期間 3月20日〜25日まで▼場所 東京・吉祥寺の前進座劇場▼料金 一般5500円(指定)、学生2500円

※新聞「農民」読者に割引あり

▼詳しくはTel0422(49)2633

(新聞「農民」2007.3.12付)
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2007年3月

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