月齢基準違反の米国産牛肉輸入全面ストップを食健連・農民連・畜全協が農水省に緊急要請
国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)、農民連、畜産農民全国協議会(畜全協)は二月二十三日、アメリカ産牛肉から月齢二十一カ月以上の輸入条件違反牛肉が見つかった問題で農水省に緊急要請を行いました。(写真〈写真はありません〉) 二十カ月齢以下という基準に違反する牛肉が混入したことについて、アメリカのジョハンズ農務長官は「非常に小さな問題であるべきだ」と言い放ち、さらにアメリカは、三十カ月以下に緩和することを要求しています。 要請では、(1)重大な違反を行った米国産牛肉の輸入全面ストップ(2)日本と同じBSE対策をアメリカに要求すること―を求めました。 農水省の担当官は「調査結果をアメリカに求めている段階で答えられない」との答弁を繰り返すばかり。アメリカの食肉大手「タイソン」社が、月齢違反を認めたという新聞報道を示しても、「アメリカから正式な回答がきていない」とのべるにとどまりました。 要請参加者は、「背骨が見つかったときは、輸入を止めたのに、なぜストップしないのか。弱腰であり、重大な後退だ」(全農協労連の老田弘道委員長)、「アメリカとは対等・平等であるべきだ。政府の態度からは責任が感じられない」(畜全協前会長の住谷輝彦さん=畜産農家=)と政府の態度を厳しく批判。「明らかに重大な違反です。全面ストップを。消費者の願いは、不安の解消。アメリカに全頭検査を求めてほしい」(日本母親大会実行委員会の浦岡紀子さん)と強く要求しました。
(新聞「農民」2007.3.12付)
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[2007年3月]
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