「農民」記事データベース20070115-763-09

わが家に来た“一番亥の子”

愛媛・今治市


伝統行事(亥の子祭り) 五穀豊穣を感謝

 我が家に一番亥(い)の子がやってきました。亥の子神を祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を感謝します。また猪が多産であることから、子孫繁栄を願うとも言われています。男子出産の家では、もちをついて祝い、ゴーリンさんに供えます。そして子どもたちがゴーリンさんをついて亥の子歌を歌い(写真〈写真はありません〉)、無病息災や家業の繁栄を祈ります。

 あちらこちらの家々から亥の子歌が聞こえる田舎の風景は、なつかしく楽しいもの。古くから行われてきた伝統行事で、部落によって音頭や掛け声が違います。子どもの数が多いときには、三番亥の子まで行われていました。もとは男の子の行事ですが、いまでは少子化の影響で、女の子やおとなもいっしょにまわったり、行事そのものをやらなくなったところもあります。

(愛媛・今治市菊間農民組合 大道法幸)

(新聞「農民」2007.1.15付)
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2007年1月

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