「農民」記事データベース20070115-763-04

教育基本法改悪反対―
国会前座り込みを続けて

上山興士


 なぜ教基法改悪反対がトップ記事か

 昨年四月、農民連本部に一本の電話がかかってきました。「新聞の読者だが、なぜ教育基本法改悪反対がトップ記事なのか?」と。厳しい農業つぶしの中、他にもっと取り上げることがあるだろう、という趣旨でした。

 この記事で三上満さんは、「誠実に働いて大地を耕す農民たち。戦争の被害を一番受け、悲惨さが身にしみているのは農民」「この苦しみを思い起こしながら、教育基本法の値打ちを見直してほしい」と訴えていました。

 十日ほどして、「三上さんの言うことがよくわかった」と、また電話があり、私はこれを契機に、教育基本法改悪反対の行動に、より積極的に参加するようになりました。

 雨の日も風の日も大きなノボリ掲げ

 教育基本法改悪案は昨年六月、国会内外のたたかいで、継続審議になり成立しませんでした。十月からの国会では、安倍新政権のもと、いじめ自殺や未履修問題、タウンミーティングの「やらせ」問題などが噴出して、国民の世論が劇的に変化しました。私は、十月三十日から始まった国会前の座り込みに、農民連の大きなノボリを掲げ、雨の日も風の日も参加しました。

 国会見学の子どもが一緒に唱和も

 座り込みを続けていると、いろいろなことがあります。ある自民党議員から「うるさいからやめさせろ」と言われたり、国会見学の子どもたちが元気よく一緒にシュプレヒコールをしてくれたり…。ノボリを見つけて「いつもお世話になっています」「がんばって!」と励ましてくれる人も。毎日おにぎりを持って、地下鉄「永田町」の百三十段の階段を登り、仲間たちと座り続けた日々は忘れられない経験です。

 新たな希望と勇気もらったたたかい

 採決強行を許しましたが、全日本教職員組合のみなさんはじめ、多くのすばらしい仲間と知り合い、新たな希望と勇気をもらいました。これからも、憲法に立脚して子どもと教育を守る運動に結集していく決意です。
(農民連本部 上山興士)

(新聞「農民」2007.1.15付)
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2007年1月

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