生産者米価の下落・野菜の暴落…農村から元気を奪っている兵庫グリーンウエーブ 食健連が学習会
兵庫食健連はグリーンウエーブの一環として十一月二十五日、和歌山大学教授(農学博士)の橋本卓爾さんを講師に「どうなる日本の農業、どうなる日本の食料」と題して学習会を開催しました。(写真〈写真はありません〉) 橋本さんは「農外所得が低迷するなか、生産者米価が三十年前に六十キロ当たり一万五千五百七十円だったのが、いまでは一万三千八百円に下落。野菜の価格も『一〇〇均』の仲間入りし、これらが農業の再生産を困難にし、農業・農村から元気を奪っている」と指摘。そして“空飛ぶ”マグロや「おふくろの味」から「袋の味」に変わるなど食の外国依存が強まり、ますます消費者と生産者が遠くなっているなかで、「『食糧主権』の声の高まり、地産地消や都市と農村の交流の強まりなど農業をめぐる新しい風が吹き始めている」と語りました。 講演の後、永井脩農民連会長は「あちこちから『作ってくれ』と頼まれるが、高齢になり請け負いきれない。いつも顔を合わしていた農家が、会わなくなってどうしたのかと思っていたら、農作業中、機械ごと転落死していた」など農村の実態を報告。母親連絡会から原産地表示を求める取り組みが発言されるなど活発な交流ができました。 十一月二十日には、県庁前、神戸市役所前で早朝宣伝、JR元町駅前で昼休み宣伝を行うとともに、県と神戸市、教育委員会、県農協中央会と懇談を行いました。 (兵庫農民連 上野信行)
早春に向けて野菜栽培講習会兵庫・北はりま農業守る会兵庫・北はりま農業を守る会は十二月二日、多可町の加美区青年の家で野菜栽培講習会と忘年会を開き、十六人の会員が参加しました。JAの元営農指導員が早春に向けた野菜作りについて講演。連作障害やハクサイ、ダイコンの生育障害を防ぐ工夫、ビニールトンネルやべたがけ資材の使い方などを聞き、質問も多く出て、活発な講習会になりました。
(新聞「農民」2006.12.18付)
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[2006年12月]
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