農のこころ丸山美紗夫
立冬の両手に重き地場野菜 神谷 信子 俳誌『雲の峰』から。「立冬」は十一月七日ごろであり、二十四節気の一つ。暦の上では冬の初日となる。この句には地ものの野菜名は出ていない。産地によって野菜の種類もいろいろあるが、「両手に重き」という表現の中に、もっと深みのあるものを感じさせる。生産者の丹精こめた出来栄えが、ずっしりとそこに。
(新聞「農民」2006.12.11付)
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[2006年12月]
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