「農民」記事データベース20061211-760-03

助け合いの集落営農を大いに

農民連京都丹後地域センター

関連/ピートン作り 多彩に広く


笹渡本部事務局長が講演 食糧主権宣言で学習会

 本部の笹渡事務局長が講演

 農民連京都丹後地域センターは十一月十六日、農民連の笹渡義夫事務局長を迎えて「食糧主権宣言」の学習会を開きました(写真〈写真はありません〉)。松村統克代表のあいさつに続いて、笹渡氏が講演。世界の農業情勢を現地の農民の状況も交えて語ったうえで、「日本では生産費に見合う米価を要求するのは農民連だけになった。しかし、国が進めている品目横断対策では日本の農業や農村は守れないし、世界では食糧主権の考え方が広がっている。集落の構成員が助けあう、本当の意味での集落営農を大いに進めよう」と訴えました。

 会場からは「『食糧主権』の考え方はわれわれと同じ。国が言い出す前から集落営農に取り組んでおり、乗れる制度は活用しながら集落を守るためにこそがんばりたい」と、市議さんが発言するなど、質問や現状の報告が次々と。最後に京都農民連の上原実書記長が「日本でも食糧主権の流れを大きなうねりにするために、その先頭に立つ農民連をもっと大きくしよう」と訴えました。

 丹後地域センターは「品目横断対策にかかわる請願」を十二月議会に提出し、自治体が家族営農と集落営農を支援するよう取り組むことにしています。

(農民連京都丹後地域センター 安田政教)


ピートン作り 多彩に広く

“来年は栽培”“食べる人ふやそう”
東京で研究会

 二〇〇六年度のピートン研究会が、十一月十二日、東京・清瀬市の小寺農園で開かれました。

 ピートン栽培農家をはじめピートンに関心をもっている人など十人が参加。ピートンの育種を手がけた柳下登さん(東京農工大学名誉教授)が、ピートン研究ほ場に植えられたピートンを示しながら、定植から収穫まで栽培について詳しく説明しました。(写真〈写真はありません〉

 続いて、ピートンを栽培している参加者が、施肥や整枝など栽培体験を報告。清瀬市の小寺さんは、今年百株のピートンを栽培し、新婦人の野菜ボックスや直売で販売した経験を発言。狭山市から参加した松島さんは、鉢でピートンを栽培している体験を語り、八王子市の武山さんは、「今年十株栽培した。こまめな整枝と摘果で株の風通しをよくすることが、よい実を実らせることになる。また、近くで野菜を作っている人から『来年は私も栽培したい』といわれた」と話しました。

 「小平環境の会」の馬場さんは、生ごみを使ってたい肥作りをしている「会」の活動を紹介し、「来年は『会』でも生ごみたい肥を使ってピートン作りに取り組みたい」と発言。日本の伝統食を考える東京連絡会」の栗原さんは、「今年はピートンと出合い、いろいろな人とのつながりも持てました。柳下先生が五十年かけて作った『ピートン』を多くの人に食べてもらいたい」と話し、自ら主宰する料理教室で出されたピートンの感想も紹介しました。

(東京農民連 佐野和徳)

(新聞「農民」2006.12.11付)
ライン

2006年12月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-22249

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2006, 農民運動全国連合会