「農民」記事データベース20061204-759-09

食べものに薬効あり

橋本紀代子


冬至にはカボチャを

 岩手の「産直まつり」で、切ってあるカボチャが売られていました。「まあ、ご親切に」と思いきや、普通の包丁では歯がたたないらしいのです。そういえば、祖父の作った「ナタ切りカボチャ」は、とてもおいしかったことを思い出しました。

 冬至にカボチャを食べると、脳卒中やカゼの予防になるといわれ、今でも冬至といえばカボチャです。昔、雪深い地域では、冬になると色のついた野菜が不足したので、保存のきくカボチャで栄養のバランスを整えたのでしょう。

 カボチャには体を温める働きがあり、冷えや虚弱体質にも有効です。病気で体力が落ちたときには、滋養強壮の妙薬になります。抗がん物質もいくつか見つかり、ビタミンも多く、とくにビタミンCが豊富です。鉄分も多いので、貧血にも用いられます。

 カボチャのタネは、前立腺肥大症や前立腺がんの予防に効果があると話題になっています。ただし、私たちが普通、食用にしているカボチャのタネは退化していて、あまり食用・薬用にはむきませんので、ご注意を。

 弁当のおかずには、サイコロ状に切ってラップし、電子レンジでチンが便利です。

(新聞「農民」2006.12.4付)
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2006年12月

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