皿やはし、竹筒を片手に
農家の庭先を散策しながら
伝統料理や旬の野菜パクパク
BRAぶらしんのみ祭り
関連/盛大にかながわ産直まつり
千葉 多古町旬の味産直センター
交流の輪広がった
千葉県の多古町旬の味産直センターは十一月十一日、同町久賀地域で六回目となる「BRAぶらしんのみ祭り」を開きました。地元の消費者、農家をはじめ、神奈川新婦人の各支部や東京・品川区の学校給食ネットなどから約千人が参加。首からさげた竹筒で甘酒などを飲み、皿とはしを片手に農家の庭先や神社などを散策しながら、農家が用意した伝統料理や旬の野菜を堪能しました。
親子三組のかわいい赤ちゃんのおぼやき(産湯明け)を行事料理でお祝いした佐藤なかさん宅では、「すべての料理、食材が、子どもの健やかな成長を願っています」と、地元の人が昔ながらの祝いの席での料理を説明すると、参加者は味をかみしめながら食べていました。旧小学校跡地では、新婦人会員が「よさこいソーラン節」の踊りを披露。県農民連を通じてボランティアに取り組んでいるJAL(日本航空)の関連企業で働く青年たちが、「カンペシーナ」と書かれたおそろいの“つなぎ”を着て、元気に手伝っていました。
地元老人クラブの高橋啓枝(けいし)さんは、「私は九十二歳。いま、年寄りが住みづらい世の中だが、地元の野菜で元気いっぱい。郷土の料理を食べ交流の輪をさらに広げてほしい」と期待を寄せていました。
親子そろってものづくり体験
“おいしい”連発の食べ比べコーナーも
第二十八回かながわ産直まつりが十一月十一日に愛川町の農村環境改善センターで開かれ、参加者は、親子そろってもの作り体験などを楽しみました。主催は、農民組合神奈川連合会、生産者と消費者が手をつなぐ会、神奈川農畜産物供給センター、同労組でつくる実行委員会。
手作りウインナーのコーナーでは、中津ミートの松下憲司さん指導で、ひき肉をこね混ぜ、羊腸に詰め込みます(写真〈写真はありません〉)。ウインナー状にして蒸し焼きすればでき上がり。そば打ち、漬け物、こんにゃく、バターなどの手作りも体験しました。
さまざまな種類の豆腐、ジャムが並んだ食べ比べコーナーでは、一つひとつ試食しながら、「おいしい」を連発。庄内産直センターによるつきたての新米もちをほおばりながら、秋の味覚を楽しんでいました。
抽選会では、当選番号が読み上げられるごとに、「当たったー」と大きな歓声。おいしさ満載の景品と交換していました。
東京都町田市の平元優さん、由紀子さん夫妻は娘の野愛ちゃん(2つ)と参加。「身近で見る機会のないウインナー作りはいい経験になりました。自然も多く落ち着きます。今後も続けてほしい」と話していました。
(新聞「農民」2006.12.4付)
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