「農民」記事データベース20061204-759-06

生産と消費を結ぶ連絡会

全農林東京地本が収穫感謝祭

活動100回を記念して

関連/集落の“助け合い”ますます重要


 農水省職員の労働組合、全農林東京地方本部は農水省本庁内で十一月十七日、交流や販売など生産と消費を結ぶ連絡会活動の百回達成を記念して、収穫大感謝祭を開きました。(写真〈写真はありません〉

 農民連千葉ふるさとネットワークの落花生、酒々井町柏木水稲組合(千葉)のもち、細江農産物供給センター(静岡)のミカン、食糧の生産と消費を結ぶ研究会のハンバーグサンドイッチなどが販売され、参加者は交流を楽しみました。

 開会あいさつした全農林東京地本の柳澤芳博委員長は、政府が進める経営安定対策が「その説明に出向いた農水省職員と農村の現場に混乱をもたらしている」と批判。食糧主権の立場から食料自給率向上の農政への転換を求めました。

 さらに農水省職員も不当な配置転換や組合活動への干渉・介入攻撃にさらされている実態を告発し、職場に民主化を求めてたたかってきた全農林の存在意義を強調しました。

 ステージでは農水省のコーラスサークル「のーりん麦の会」「女声コーラスぶらんこ」が美しい歌声を響かせ、沖縄三線の演奏で会場は大いに盛り上がりました。


集落の“助け合い”ますます重要

農民連九州ブロック・交流集会
笹渡事務局長が大会議案を説明

 農民連九州ブロックは十一月十一〜十二日、大分県中津市の旧耶馬溪町で交流集会を開き、六県から六十人が参加しました。

 一日目は、全国連の笹渡義夫事務局長が、第十七回定期大会の決議案を報告。各地の事例をあげながら、米の異常な安値競争の仕組みやWTOの矛盾と破たん、そして食糧主権の運動がいかに大事か、その中で新聞「農民」の果たす役割の大きさなどを詳しく話しました。とくに、地域の中で一番大きな問題になっている品目横断対策では、集落での“助け合い”がますます重要になってきているとの指摘に、参加者から「そうだ」との声もあがりました。

 また、地元の横山金也下郷農協組合長が、なぜ下郷に農協が生まれ、五十年の歴史を迎えることができたのか、そして現在行われている農協への解体攻撃について、厳しくても希望を持って運動することの大切さを話しました。

 村尻勝信常任委員が大会をめざした活動を提起。各県から、新聞「農民」を増やした夏の経験と決意が報告されました。

 下郷農協まつりも

 二日目は、晴れ上がった青空のもと、五十回目となる「下郷農協まつり」に参加。交流集会参加者の役割は、下郷農協を特集した新聞「農民」を五百部配り、新聞拡大することと、署名を集めること。短時間に二百六十一筆の署名が集まり、新聞「農民」を一部増やすことができました。

 耶馬溪小学校のグラウンドには、ミカンで書かれた「守ろう! 憲法9条」の看板が立てられ、もちつきやもつ煮込みのお店の前にはお客さんの列。子どもからお年寄り、遠くからたくさんの人が参加し、町民や産直の人たちに支えられた下郷農協に元気をもらった一日でした。

(福岡・みのう農民組合 佐々木督文)

(新聞「農民」2006.12.4付)
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2006年12月

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