GM稲・ナタネで農水省交渉
在来ナタネとの交雑心配
アメリカ産・中国産米すべてチェックを
遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは十月四日、参院議員会館で、遺伝子組み換え(GM)稲とナタネの問題で、農水、厚労両省と交渉(写真〈写真はありません〉)。農民連食品分析センターの石黒昌孝所長も参加しました。
アメリカ国内で未承認GM稲LLライス601が流通していた問題で、農水省は、アメリカから流通の原因についていまだに回答がないと報告。「アメリカ産米の粒・砕米については九月二十七日から検査を行っているものの、加工品については実施していない」と答えました。
ヨーロッパで確認された中国産GM稲については「中国から何も情報が来ない」と報告。中国政府への抗議や要請については「違反の実態を確認中だ」と答えるにとどまりました。参加者は「アメリカ産も中国産もすべてチェックすべきだ」と要請しました。
次に、輸入されたGMナタネがこぼれ落ちて、各地で自生している問題について質問。食品分析センターの調査でも、千葉、静岡、愛知、三重、兵庫などで自生が確認され、除草剤バスタとラウンドアップをまいても枯れないGMナタネが検出されるなど、汚染が広がっている実態が明らかになっています。
農水省側は、自らも調査を行っていることについて、「危ないと思ってやっているわけではない」と強弁。石黒所長が「日本在来のナタネとの交雑も心配される。カナダでは除草剤をまいても枯れないスーパー雑草化したナタネも見つかっている」と指摘したのにたいし「そういう現象は否定できない」とのべたものの、「ある程度のこぼれ落ちは仕方がない。環境に悪影響があるとは思わない」との答弁に終始しました。
しょう油と食用油へのGM表示についても「今すぐに検討するつもりはない」とのべました。
(新聞「農民」2006.10.23付)
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