農業ボランティアに参加してシイタケ栽培と有機農業
日本大学2年生 安藤 紗代さんこの夏、農民連の紹介で、徳島県と愛知県へ農業ボランティアに行ってきました。徳島県は佐那河内村のシイタケ農家です。私自身キノコが大好きで、海外青年協力隊に参加したいと思っていた時にキノコの菌床分野があることを知り、“キノコは面白い!”と選びました。 シイタケの摘み取りと、摘み取ったあとの茎の切り取り作業を繰り返しました。シイタケは見た目以上にデリケートで、作業の際、少しでも傷をつけたりこすったりすると傷が残ってしまい“キズモノ”として分類されてしまいます。残念ながら予定より早く帰ることになってしまいましたが、勉強になりました。 愛知県は田原市にあるどろんこ村です。ここは有機農業をしながら、地元の小学生などを受け入れて食農教育をしています。私には食農教育と一言では言い切れない体験でした。 ここでは農薬をいっさい使わず、生ごみや雑草など自然の中にあるもので作物を育てます。ある時、たまった生ごみを畑にまく仕事をたのまれました。バケツの中のゴミは臭くてハエがたかり、ウジ虫がわいて正直触れたくない気持ちの悪いものでした。でも、それが土へかえり、作物の栄養となり、作物が実る。それをまた私たち人間が糧として…と繰り返します。 知識としては知っていても、現場では弱腰になる頭でっかちな自分がありました。この村での生活は、自分がどんなに小さな存在でエゴイストであるかということ、人間は大きな自然の生態系のなかで生きるほんの一部分であることを再認識させてくれました。
(新聞「農民」2006.10.16付)
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[2006年10月]
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