「農民」記事データベース20061016-752-04

農のこころ

丸山美紗夫


 捨て案山子飢えの記刻む開拓碑

            鴨下  昭

 句集『冬木の芽』から。先人たちの切り開いてきた開拓地には、血と汗のドラマがある。残念なことに、その尊い田や畑がまた荒廃していくのはしのびない。外国農産物や輸入米が増える一方で、低価格では、開拓地や中山間地の農業では暮せない。この「飢えの記」にこそ、農の原点がある。農を守る叫びがある。

(新聞「農民」2006.10.16付)
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2006年10月

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