インドのNGO活動家・ナレンさん
福岡 若宮農民組合を訪問
オクラ畑・ハウス…巨峰狩りを体験
関連/たわわに実った棚の下で「ぶどうまつり」
“自給率40%、危機感がない なぜ?”
八月に広島・長崎で開かれた原水爆禁止世界大会に参加したインドのNGO活動家、ナレンドラ・ケダールさん(通称、ナレンさん)が、福岡・若宮農民組合を訪れました。帰国前に日本の農業を視察したい、と農民連国際部を通じて受け入れの要請がありました。しかし、通訳はいない。農地を見るだけで良いとの本人のたっての頼み…。「ヨッシャー、うちに泊まってもらいましょう」、英語が少し話せる友人に頼んで、「後は身振り手振りで通じるやろうー」と引き受けました。
因(ちなみ)泰光さんはオクラ畑やハウスを見せ、英語の単語を並べて説明。中学校の先生だった因さんは、会話が成り立ちます。藤島ぶどう園の巨峰狩り(写真〈写真はありません〉)なども体験してもらいました。
「今回の日本滞在で、一番日本の生活や文化に触れた気がする」とナレンさん。インドでは珍しい森林の風景。犬鳴きダム近辺の景色に「ビューティフル」「ワンダフル」を連発していました。
「インドはすべて手作業。日本のようにトラクターもコンバインもないけど、一〇〇%近い自給率がある。日本はこれだけ機械化しているのになぜ作らないのか」と、ナレンさんは尋ねます。「WTOのせいで作れない…」と答える私。
「日本の国民は、食料自給率が四〇%なのに危機感がまるでない。食料がなくなったらどうして食べて生きるつもりなのか」。ナレンさんに肩をポンとたたかれた気がしました。
(若宮農民組合 藤嶋嘉子)
東京農民連・田中山五郎会長のブドウ園
日本共産党板橋区後援会農民連青年部も参加
東京農民連の田中山五郎会長のブドウ園では、たわわに実ったブドウが収穫の真っ盛り。
九月十日には、残暑厳しいなか、日本共産党板橋区後援会が主催して、十三回目の「ぶどうまつり」が開かれ、大勢の人でにぎわいました。
農民連青年部も参加して、アスパラガスやキャベツ、だだちゃ豆、かき氷、それに憲法エプロンなどを販売。かき氷には親子が列をつくって、たいへん好評でした。
田中さんは、「今年は日照不足で食味が心配でしたが、ほどよく実りました。大いに味わってください」と話していました。
(新聞「農民」2006.10.2付)
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