明治乳業争議支援の美術展開く千葉・国民救援会など
国内最大手の乳業会社、明治乳業を相手取り、裁判をたたかっている明治乳業争議団。食の安全を無視したもうけ主義と不当な労働者いじめを告発し、“労働者が健康に働ける職場でこそ本当にいい食品ができる”と訴えています。このたたかいを支援する美術展が、千葉県市川市で七月二日まで開かれました。 明治乳業が人減らし合理化を強行したのは、日本の農政が輸入拡大に転換したのと同じ、一九六〇年代の中ごろ。腰痛やノイローゼなどが急増するとともに、会社は労働組合の乗っ取りに暗躍しました。 「人間を軽視する企業にいい製品は作れない。明乳は最近も、大腸菌に汚染された脱脂粉乳を再利用する不祥事を起こしている」と、争議団の櫻井隆夫さん(62)。 争議団は二十一年前、組合活動を理由とする賃金・昇格差別の是正を、労働委員会に申し立てました。しかし、都労委、中労委、東京地裁は三度、労働者側の訴えを棄却。ところが、「勝ち目はないといわれた高裁の審理では、私たちが要請した四人の証人が全員採用されたのです」。櫻井さんらは六月と七月の弁論で会社の不当労働行為をリアルに明らかにしました。櫻井さんは「会社に誤りを認めさせることは社会に与える影響が大きい」と語っています。
岩村農民組合が会員の田まわり岐阜岐阜県の岩村農民組合は七月二十二日、組合員の水田を見てまわる、恒例の現地研修会を行いました(写真〈写真はありません〉)。豊富な知識と経験をもつ農業技術者を講師に、幼穂期になっている水田の病気の問題や追肥のやり方などをみんで話し合います。昨年秋、組合の設立以来、組合長としてみんなをまとめてきた成瀬兼一組合長が亡くなり、心配していましたが、みんな元気でした。成瀬さんの家に寄って、品目横断対策についてもいろいろと話し合い、みんなで協力しておいしい米を作り、消費者との信頼関係を築いて農業を守り抜こうと、亡き組合長の写真の前で団結を確認しました。 (岐阜県農民連 岩田昭)
(新聞「農民」2006.8.14付)
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[2006年8月]
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