旬の味
パロマ製のガス瞬間湯沸し器は昔、各家庭にあり、すぐ湯が出てとても優れものだと思った。でも、火をつけると“ボー”と音がして炎が飛び出し、消火時はガスのにおいがして、私にはとても苦手な器具だった▼そのガス湯沸し器で中毒事故が二十七件も起きていた。二十人も亡くなっているのに、まだ一万台以上使用されているという▼パロマは当初、「事故は不正改造が原因」と言っていたが、改造されていない機器の事故もあることが分かった。そればかりか不正改造を促す文書を修理会社に配っていたという。次々に発覚する不祥事。その度に言い逃れをする会社。遺族の方はやりきれない気持ちでいっぱいだろう。トップが辞職して済む問題ではない▼農家も人ごとではない。農産物を加工して直売所で販売しようと思えば、保健所の許可がいる。これがなかなか大変で、私のところでは調理室にガス湯沸し器を設置することが規定になっている。農家のお母ちゃんも一度、安全確認をしておかないといけない。 (す)
(新聞「農民」2006.8.7付)
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[2006年8月]
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