「農民」記事データベース20060807-743-05

農のこころ

丸山美沙夫


 かわたれや田水を守る影うごく

            岩崎 波久

 俳誌『道標』から。「かわたれ」は、かわたれ時を略した語。明け方または夕方の薄暗い時刻は、誰かはっきりわからないことを言う。稲づくりは、苗を植えてから落水の時期まで水の管理が大事である。この句は地域の稲作農家が共同し、水当番をしているのだろう。「影うごく」に、勤む人の姿を浮き立たせている。

(新聞「農民」2006.8.7付)
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2006年8月

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