西東京・米研ドタバタ奮戦記〈田の草取りの巻〉
除草剤使わず草とりに汗コイ活用の田んぼも視察ここは、千葉県酒々井町の「西東京・米研村」の田んぼ。「生産者の気持ちや田んぼの香りをお米に添えて届けたい」という街の米屋さんが始めた米づくりの舞台です。今日は、六月二十日。梅雨の中休みの真夏のような太陽が照りつけるもと、五月五日に植えた稲の生育は順調。それにもまして、「農薬・除草剤は使いません」と始めた田んぼでは、オモダカ、クログワイといった雑草がすこぶる元気。というわけで、今回は「田の草取り」の巻です(写真〈写真はありません〉)。 「米研村」に参加する米屋さんは、十一店舗。そのうち当日は、「かない米店」の金井一浩さん、田倉米店の田倉さん父子、「加藤精米店」の加藤邦男さん、「西窪食糧販売」の藤田宣久さん、「あずま食糧」の池田満さん、「大沢米店」の内山栄二さんの七人が参加。農民連からは印旛センターを中心に九人の助っ人が駆けつけ、十アールの田んぼはワイワイガヤガヤ、近年まれなにぎやかさです。 しかし作業は、ちょうど「中干し」の時期で田んぼに水はほとんど無く、頼りにしていた手押しの除草機の活躍が期待できない状況。思わぬタフコンディションに、助っ人の「プロ農家」は思わず「自分の田んぼだったらやりたくねえなあ…」。それでも午前中いっぱい作業を続けました。 昼食前の交流では、印旛センターの子安章さんが鯉で除草をしている田んぼが話題になり、持ち前の好奇心が頭をもたげた一行はさっそく視察。深水のなかで時々動く魚と、ほとんど雑草がないきれいな田んぼに感心した米屋さんの口をついて出た言葉は、「ここの米の売り先はもう決まっていますか…」。 この後、造り酒屋に寄って資料館を見学し、今日のメニューは終了。来るべき秋の収穫に向けて米屋さんの意気はますます上がっています。 (千葉県農民連 飯尾暁)
(新聞「農民」2004.7.12付)
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[2004年7月]
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