「農民」記事データベース20040126-620-11

旬の味


 北海道のいとこから小包が届いた。結婚写真とビデオだった。彼女は昨年、めでたく結婚した。私は結婚式に出席できなかったが、写っている新婚の二人の笑顔から幸せがにじみでている▼彼女の相手は陸上自衛隊員。場違いと思える制服姿の上官が祝辞を述べたそうだ。聞くところによると、北海道では自衛隊への就職希望が多いのだそうだ▼アメリカのブッシュ大統領がイラクでの戦争終結を宣言してからも犠牲者は後を絶たない。日ごとに泥沼化しているイラクの状況。イラク国民は、自国民の意思を尊重した復興を望んでおり、米英軍の占領ではなく、仕事を求めている。ましてや日本の自衛隊の派遣は求めていない。それなのに小泉首相は、国民の声を無視して、自衛隊のイラク派兵を強行した▼彼女の手紙には「イラク問題があって心配だ」と書かれてあった。心の奥深くから発せられている「NO」の声が聞こえてくる。「イラクに自衛隊を送るな」「憲法九条を守れ」の声を農村からも大いに盛り上げていく決意を新たにしている。

(巌)

(新聞「農民」2004.1.26付)
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2004年1月

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