「農民」記事データベース20040126-620-10

当局の作った 第2組合を脱退して

全税関労組に若い2人が加入

職場で信頼される人になりたい


 民主的な税関行政をめざし、全国食健連の事務局団体として国民の食の安全を守る立場で輸入食品の港見学などに取り組んでいる全税関労組。そこに新しく若い二人が加入しました。

 「組合活動は嫌だけど、人とのつきあいを大事にしたいと思って」と福士卓也さん(30)。「プライベートで組合の人とつきあう中で、この人たちなら信じられると思うようになって」と会沢純子さん(31)。

 素直な思いを控えめに語る二人ですが、税関当局が全税関労組をつぶす目的で作った第二組合を脱退しての加入です。

 知らないうちに第二組合に入っていたという会沢さんは「『全税関は恐ろしいところ』と聞いたし、全税関に入ると、とたんに昇進が遅れるのを見てきた」と言います。

 しかし、「全税関の人たちはいい人だし、職場を良くするために動いている」と感じた会沢さん。「職場の問題がわかるのは全税関の新聞だった」とも。「入るには周りの目もありましたが、せかさずに見守ってくれた人の期待に応えようと思って」、今年一月に加入しました。

 福士さんも「全税関は共闘しようとしているのに、第二組合は逆に排除し攻撃している」と語ります。全税関の人たちとつきあって七年、「初めて会う人でも初めてじゃない雰囲気があり、言いたいことを言い合える。まともなこと、正論を言っている」。「悪いことはしていないし、間違っていないから」と昨年十一月に加入しました。

 「全税関に入って、楽しくお酒を飲みたい。でも信頼される人にならないと。自分の事で全税関が悪く言われるのはイヤ」と福士さん。会沢さんも「自分の失敗で全税関だからダメと言われないよう、仕事をきっちりしたい」と話してくれました。

(新聞「農民」2004.1.26付)
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2004年1月

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