山形から生産者16人が“出張”販売横浜市の保育園でふるさと産直市山形 庄内産直センター
蒸かしジャガイモをおいしそうにほおばる園児たち。つきたてお餅を入れたアイガモ汁に行列ができ、「餅まき」で園内に歓声が響きわたった十二月十四日、山形県庄内産直センターの生産者十六人が、横浜市内の苗場保育園を訪れ、「ふるさと産直市」で農産物や漬物、干物などを販売しました。 この産直市は今年で五年目。苗場保育園とは、八八年にお米の産直を始め、翌年からは園児と父母らが庄内を訪れ、春は田植え、秋は稲刈りと、毎年交流しています。 前の日の夜、保育園との交流会で、「来年必ず田植えに行くのでよろしく」と父母会の中嶋さん。生産者の斎藤久助さん(羽黒支部)は、「初めて参加して、こんなに歓迎されて驚いている」と感想を話します。 初参加の伊藤市太さん(飽海支部)は「五回も餅をついたのでさすがに疲れたが、こうして交流することが本当に大切だと感じた」と語っていました。 (庄内農民センター 菅井巌)
昔の姿とどめる茅葺の家夏は涼しく快適だよ葺き替え終わった三好さん宅(山口県農民連会長)春のような日だまりにたたずむ茅葺(かやぶき)の民家。今ではめっきり見る機会が少なくなりました。山口市仁保の三好宣捷さん(山口県農民連会長)は四年がかりで四方を葺いたばかり(写真〈写真はありません〉)。「オレの代はこれで最後かなあ」と言います。囲炉裏を使わなくなってもちが悪くなったとはいえ、南面は三十年、北面でも十五年はもつそうです。 茅は、隣の旭村佐々並の女性たちが毎年刈り取って干し、保管してきたもの。仁保にいる高齢の屋根師さんが葺き替えてくれました。 昔は茅頼母子(かやたのもし)といって、どの家も茅をたくわえ、葺き替える家に出し合ってきました。今は、集落に数軒ある茅葺屋根もトタン板をかぶせ、本来の姿を届めるのは三好さん宅だけ。「夏は涼しくて快適だよ」と語っていました。
(新聞「農民」2004.1.26付)
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[2004年1月]
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