ヘルシーでおいしく食べたい 欲ばりなあなたにピッタリの本『野菜たっぷり 肉魚ひかえめ』吉田文子著
「ヘルシーで、おいしくて、そのうえ満足できる晩ごはんを食べたい」――そんな欲張りを実現するのにピッタリなレシピ集が出版されました。著者は以前、新聞「農民」に「産直BOX丸ごと使ってHAPPY料理」を連載していた料理研究家の吉田文子さん。 「家庭料理は外食のレストランのメニューと比べ、それより下の料理と思われがちですが、本当に体のためになる料理は家庭でこそ食べられるのです」という吉田さん。この本の中で「ヘルめし新習慣を始めましょう」と提案しています。その「新習慣」とは、(1)献立の中心を野菜・芋・豆類料理にして、肉魚類はそれをおいしく食べる添え物と考えること、(2)作りたいメニューが先にあるのではなく、今ある旬の野菜からメニューを考えること。 気をつけていないとつい崩れてしまう、肉魚類と野菜のバランス。一日に食べる肉魚類の目安は、男性で百二十グラム、女性で百グラム。一食では五十グラム以下。一方、野菜は一日三百グラム以上、そのうち百グラム以上は、緑黄色野菜で食べるのがよいそうです。 「とてもムリ」と思う人がいるかもしれませんが、この本があれば大丈夫。たくさんの野菜や芋、豆と組みあわせて、肉魚類が少なくても食べごたえのある料理が百七十二品も紹介されています。しかも、呉汁(ごじる)や五平餅といった伝統的な和風料理から、洋風、中華風、韓国風とバラエティーも豊富。そのうえ、わかりやすいレシピとともに、全ページを飾る、見ているだけでも楽しくなるカラフルな料理の写真が、「よし作ってやろう」とファイトを駆りたてます。 「その季節に採れるその土地の食べものを上手に生かしきる力をつけていきましょう」と呼びかける吉田さん。この本のなかでは、福岡・みのう農民組合の産直BOXの野菜を、実際にどんなふうに使いまわし、使いきるのか紹介しています。 旬の野菜が新鮮なうちに届く、農民連と新婦人の産直野菜BOX。使い切れずに古くしてしまったらもったいない。そんなとき、「この野菜で何を作ろう?」と迷ったら、この本を開けば、きっと何か見つかるはず。「おいしい料理法を紹介し、作る農家と食べる人とのかけ橋をしたい」という思いが伝わってくる本です。 (かもがわ出版、税別1600円)
※購入を希望する方は、農民連本部(電話03‐3590‐6759 Fax3590‐6953)まで連絡ください。 (新聞「農民」2004.1.26付)
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[2004年1月]
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