鳥インフルエンザ 79年ぶりに発生日本養鶏協会 農家に手厚い支援策を山口県阿東町
山口県阿東町の養鶏場で一月十二日、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。日本では、一九二五年以来、七十九年ぶり。 鳥インフルエンザは、鶏やアヒルなどがかかる家畜伝染病。生きた鳥との接触などで人にも感染するとされていますが、鶏肉や卵を食べて感染した例はありません。 これまで、香港、中国、アメリカ、ドイツ、韓国などで発生していますが、日本への侵入経路はわかっていません。 農水省は、昨年九月に「防疫対応マニュアル」を作成。これにもとづいて山口県は、発生農場の鶏をすべて処分。半径三十キロ以内の約三十農場についても鶏や卵の移動を禁止しました。また厚労省などは発生農場から出荷された卵の自主回収を指導し、関係業者が回収を進めています。 日本養鶏協会の梅原宏保会長代行は、「まん延防止は当然だが、出荷停止に追い込まれた農家の経済的損失は大きい。農水省は低利融資をするようだが、返済はたいへん」と、経営再建に向けた手厚い支援策を要求。さらに、「われわれは三年前から鳥インフルエンザ対策の強化を要請してきたが、マニュアルにしても生産者の声が十分反映しているとはいえない。これを契機に充実させていくことが大事だ」と話しています。
(新聞「農民」2004.1.26付)
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[2004年1月]
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