「農民」記事データベース20040119-619-09

旬の味


 元旦は兄弟四人がそろってあいさつ。子どもは合計十人。ワイワイガヤガヤと話がはずむが、今年の雰囲気は違った。大きく育った一人がアテネオリンピックに出場が決まったから▼昨年九月のニューヨーク世界選手権で日本人として八年ぶりのメダル獲得。十二月の全日本選手権でも優勝、大会MVPの天皇杯も受賞した。ビデオを見ながら実況ナマ解説▼高校生の頃、「夢はオリンピックに出ること」と話していた記憶がある。姉夫婦は搾乳牛四十頭、水田五ヘクタールに麦作をやっている。仕事上ゆっくり面倒をみることもなかったが、その背中を見つめながら育っていった。毎日、自家製生乳を飲んで強じんで故障しない肉体に育った▼会場建設は、掘れば遺跡が出て調査するために遅れ気味。文化をつぶしてまで急がないのだろう。八月には、そんな現場とエーゲ海を見て、平和の大切さを感じる大会が開かれる。古代アテネオリンピックでは最後に行われたレスリング。男子フリースタイル六十六キロ級の池松和彦は金メダルをめざす戦が始まった。

(督)

(新聞「農民」2004.1.19付)
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2004年1月

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