「農民」記事データベース20040112-618-05

イラクへの自衛隊派兵 憲法9条じゅうりん

小泉内閣の暴挙に抗議

各地で集会・署名・宣伝行動


 「アメリカのために日本人の血を流すな」――。小泉内閣は昨年十二月、イラク派兵に向けた「基本計画」に続いて「実施要綱」を決定。そして二十六日、先遣隊をイラクに派兵しました。これは戦争放棄をうたった憲法九条を踏みにじり、アメリカの無法な占領を支援するもの。こうした一連の暴挙に対して各地で抗議集会や署名・宣伝行動がとりくまれています。

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 「北の大地から平和の波を世界へ」――。陸上自衛隊の派遣中心部隊がある北海道札幌市と旭川市では十二月二十日、「イラク派兵反対全道集会」が開かれました。凍てつく寒さのなか、子どもの手を引く母親や高校生の姿が目立ち、それぞれ二千人、千百人が参加。「愛する人を殺さないで! 愛する人にも殺させない」などの横断幕が並び、自衛隊員の関係者の苦悩も紹介され、高校生の決意表明には「そうだ」「がんばれ」の声援と拍手が飛びました。

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 対ゲリラ戦を前提とした特殊部隊がある千葉・習志野基地近くの公園では二十三日、「12・23ピース・アクションon習志野」が、千二百人の参加で開かれました。

 日本共産党の志位和夫委員長と小池晃参院議員も参加。自衛隊員の恋人をもつ女性から寄せられた手紙を紹介し、「アメリカのために日本の若者の血を流させてはならない」と訴えました。集会後、参加者は基地前をパレードし、「国連中心の復興支援をおこなえ」などの声を響かせました。

(新聞「農民」2004.1.12付)
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2004年1月

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