「農民」記事データベース20030224-575-09

1・17大震災から8年

神戸でメモリアル集会

農民連も参加

関連/俳句 冬萌ゆ


 あれから八年、今年も神戸の街が一望に見渡せる諏訪山公園で、震災メモリアル集会が約三百人の参加で行われました。一月十七日の午前五時四十六分に黙とう、献花、鎮魂のトランペット、読経。被災者代表の「昨日のことのように思い出されます」との言葉に震災の出来事が走馬灯のように脳裏をよぎりました。

 八年前、小林節夫・元農民連代表常任委員は、おにぎり二十個をリュックサックに詰め、電車、バス、タクシーを乗り継いで神戸の地に。すぐに全国の農民連に伝令が走り、兵庫県産直センターには救援物資が次々に運び込まれました。倉庫に積まれた山のような物資を前に「たかが農民、されど農民魂」と感服しました。保険医協会の先生も「震災の時、農民連に受けた恩は忘れません」と言います。

 農民のエネルギーが結集すればすごい力になることをも大震災は教えてくれました。

(兵庫農民連 宮本美子)


俳句

冬萌ゆ

塚平喬樹(投稿)

枯れ葎ゼネコンどもの夢の跡

ニュータウン隣は棚田冬萌ゆる

霜融けの畔を抜き足棚田見る

市街区に棚田守りて冬うらら

里山に大鷹も棲む新市街

税重し老農訴う芋煮会

(新聞「農民」2003.2.24付)
ライン

2003年2月

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