「農民」記事データベース20030217-574-08

旬の味


 立春を過ぎたとはいえまだまだ寒さの続く北海道だが、その中にあっても私の住んでいる岩見沢市は、昨年末から豪雪に見舞われ、平年の降雪量七メートルを超え記録を更新中だ。この影響でビニールハウスが雪の重みで倒壊する農業被害も発生し「もう雪はたくさんだ」というのが挨拶になっている▼こうした大雪にもかかわらず、市街地の道路は、意外とすっきりしている。これは、昨年九月の市長選で現職を破って当選した新市長が、「予算より生活重点」を掲げ道路からの排雪(雪を運び出す)を重視している結果だという。従来は、雪が道路横にうず高く積もってから排雪していたが、本年はこまめに行うため時間も短くて済み、結果として費用もかからないという。市民からは「やればできるじゃないの」と好評だ▼前市長の元で行われた官製談合問題で不名誉な指摘を受けている岩見沢市だが、雪の問題を通じて「政治は変えられる」との思いも広がっている。今度のいっせい地方選挙は、地方から農政転換をはかる絶好のチャンスだ。

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(新聞「農民」2003.2.17付)
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2003年2月

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