「農民」記事データベース20030217-574-07

〜投稿〜

歩いて九州を横断したよ

愛媛県 大道法幸


 私は、師走の三十日から元旦にかけて、歩いて九州を横断する行事に参加しました。九州横断徒歩ホステリング(福岡県ユースホステル協会主催)で、北海道から沖縄まで全国から女性十六人を含む四十一人(スタッフ含む)が参加しました。

 横断ホスは、高低差約千二百メートル、気温差があり、自然の偉大さを感じます。自然の素晴らしさ、土地の人や参加者(十代から五十代のいろいろな職業の方)とのふれあいがあります。

 コースは三日間かけて約百三十キロを歩きます。一日目は、菊池市から旭志村を通って阿蘇町へ、二日目は阿蘇町から一の宮町を通って小国町の瀬の本へ、三日目は瀬の本から牧ノ戸峠を通って湯布院町まで歩きます。

 私たちは十二月三十日菊池市の菊地神社にお参りしてから歩き始めました。ここはお米がおいしいところで米産直をしているとのこと。「旭志村では黒毛和種の肥育肉牛が多かったのに、二重ノ峠を越えて阿蘇町に入ったら、肥後赤牛の繁殖和牛がよく目についた」と話す三重県から参加の和田尚子さん。

 十二月三十一日、宿を出て阿蘇山のカルデラの中を歩き、外輪山に上がると見渡す限り展望が広がり、ときおり草を食べている放牧された牛を見かけました。この周辺では、夏にホウレンソウが栽培され、冬には白菜、シイタケなどが作られ、また、肥育牛、黒豚の飼育、酪農が盛んなところだそうです。途中、産山村の池山水源に立ち寄りました。この水は住民の飲料水として、また、流域水田の潅漑用として役立っているようです。

 元旦は暗いうちに宿を出発。牧ノ戸峠(大分県九重町)をめざします。峠はマイナス五度でしたが、歩いているとあまり寒さは気になりませんでした。残念なことに曇っていて初日の出は見られませんでした。九重町の飯田高原は見渡す限り大草原地帯でしたが、牛の姿はみえませんでした。途中、雪の林道を歩き、湯布院に無事ゴールしました。

(菊間農民組合)

(新聞「農民」2003.2.17付)
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2003年2月

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