平均年齢45歳のみかん農家グループ「西南農民組合」発足「税金と産直でがんばるぞ」愛 媛
愛媛県の西南部のみかん産地の一つ、吉田町を中心に「西南農民組合」が一月二十二日に発足し、税金と産直で新たな運動を進めることになりました。 メンバーは、農法で深いつながりのあるみかん農家で、平均年齢四十五歳という若いグループ。昨年十二月に農民連の組織や税金、産直運動を知る説明会を開き、組合員の勧めで五人の新会員を迎え、七人でこの日の結成を迎えました。 当日は、仕出屋の二階を会場に午後四時から税金の学習会を開催。県連の岡田厚美会長が、税制の仕組みや自主申告の意義を解説したあと、農民連の「税金の手引き」を参考にしながら申告書を仕上げる流れを説明しました。その後、女性部の和田恵子さんが自分たちの経営における申告の留意点と経費の見方を具体的に紹介。新組合員からは、「経費の見方がこれまでと違ってビックリした」「みかんが枯れたら損失として計上できるんですか?誰も教えてくれませんでした」「農業はよく見るといろいろな経費がかかっていることがあらためてわかりました」などの感想が出されました。 学習会に続いて、結成式。発足を援助してきた愛媛産直センター理事の芝田武久さんの音頭で乾杯、なごやかな懇談が続きました。組合長になった大久保一憲さん(46)は、「これまで安全で安心できるみかんを作ろうと互いに努力してきたが、それに加えて税金の自主申告や産直で経営的にも貢献できるような組合をめざしたい」と、新たな決意を語りました。 (愛媛農民連 大野政信)
川辺川ダムはいらん!昼デモ「川辺川ダムはいらん」「高尾山にトンネルはいらん」「ムダな公共事業はやめろ」――“川辺川連帯2・3霞ケ関昼デモ”が二月三日に行われました。熊本県の農漁民約三十人がみの・かさをまとい、「百姓一揆・みのかさ大行進」を実施。デモ行進では、千葉農民連の小倉毅書記長の運転するトラクターが先頭に立ち、「農水省は川辺川の事業を中止しろ」などと訴えました。「川辺川ダムからの農業用水は不要だ」と大多数の関係農家が裁判を起こした川辺川利水訴訟控訴審は一月二十四に福岡高裁で結審し、五月十六日の判決を迎えるなかで、デモ行進が行われたものです。 出発集会では、川辺川利水訴訟原告団の梅山究団長、高尾山天狗裁判の代表らが決意表明した後、農民連の石黒昌孝事務局次長が連帯のあいさつをしました。
(新聞「農民」2003.2.17付)
|
[2003年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2003, 農民運動全国連合会