旬の味
「野菜を作って売ろう」というと「ここは野菜の産地ではない」という答えが返ってくる▼でもどこの家も自家用野菜を作っているのではないか。作り手はオカアチャンやオバアチャン。それも三代も四代も同じものを▼同じ長野県下でも冬菜を食べる所と、その名前さえ知らない所がある。野沢菜漬を食べる地方、塩を使わないスンキのような漬物を食べる地域…様々である▼農協や行政が奨励しなくても、市場で「産地」と認めなくても、それでもその地域で長い間作っている作物はよくよくその地域に適したものに違いない。立派な「産地」ではないか▼そこだけ、その時期だけのもの、それは他の追随を許さない。そういうものは全国どこにでもあるのではないだろうか。それを全国ネットでつなげたら…▼地域の生産意欲はここに着目してこそ燃えるのではなかろうか。これに次世代の若い農家や兼業農家(労働者)が感動しないわけはない▼それは輸入農産物とたたかうきっかけになったり、小泉「改革」にとって大変な伏兵になり得るのでは。 (節)
(新聞「農民」2003.2.10付)
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[2003年2月]
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