初めての“青空市”熊本農民連
鮮度のよい品ばかりで好評熊本城のすぐ近くに位置する熊本市内坪井町で十二月二十二日、熊本農民連が青空市を開きました。この月は、冷え込んだり、雨が続いたりしていたので天気が心配でしたが、幸い晴れて気温が上がり、青空市には絶好の条件となりました。気合いの入った「城北農民組合」の太鼓を合図にかんきつ類、野菜、加工品の販売を開始。青空市に並べられたものはみな鮮度の良い、すぐれた品ばかりで、お客さんはつい余分に買い求めてしまい、会員が家まで運んでいく場面も見られました。 この青空市は、熊本市に農民連会員を増やすことと、多面的な販路の開拓で経営の安定をはかることが目的。早くから検討を重ねてきたおかげで参加会員の呼吸も揃っています。餅をつく父ちゃんと、丸める母ちゃんも「あうん」の呼吸。それでも、買う人の行列ができて、供給が間に合わないほどの繁盛ぶりでした。 また、会員の子どもたちも宣伝隊を作って近所で宣伝したり、「演歌」を歌ったりして、親子で演出した和やかな青空市でした。 初めて開催したこの青空市でわかったことは、品質の良い農産物をコンスタントに持ち込めば、信頼して買ってくれる消費者が周りに多く居住していること。今後は週一回のペースで青空市を開催するとともに、これを機に「熊本中央農民組合支部」も結成して、攻めていく気概でいます。こうご期待下さい。 (熊本農民連 青山司)
大豆トラスト安心・安全大豆の収穫祭 おいしかったよ!千葉・東総農民センター昨年の師走。めっきり寒くなり、いよいよ大豆が枯れて収穫のときを迎えていました。ドキドキ、ワクワク。春に播いたかわいい大豆の坊やたちは、しっかり実をつけてくれたかな、と気が早まります。春は受難、ハトやカラスにねらわれ、食べられて。生き残ったものも梅雨明け前からたびたび襲った台風で枝が折れたり、倒れたり。そして十一月には早々と初霜がおりて、うなだれてしまったものも多くでました。自然相手の農業は苦労が多い。 さて、収穫を予定していたその日は、朝から大雨。生産者の寺本幸一さんが「湿っているとコンバインが豆をはじかないからダメ」というので野良作業は中止。公民館で餅つき交流会になりました。 依知川さんのもち米をついて、からみ餅や雑煮に。夜は、産直の家で、寺本さんの農業にかける熱い思いを聞いたり、大豆トラストへの思いを語り合ったり。「いま世の中がおかしい」「政治が悪くなっている」「人の心が荒れている」などの話が出され、「農業を市場原理にゆだねて競争させる農政と関係しているな」と思いました。 今年は、もっともっと仲間を誘って、大豆づくりの輪を大きくしていきたい! (為我井雅子)
(新聞「農民」2003.2.3付)
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[2003年2月]
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