殺すより、増やさない害虫防除 (19)
各野菜の害虫 エダマメエダマメの害虫には、タネバエ、ハスモンヨトウ、センチュウなどのほか、カメムシ類があります。
カメムシ類(1)見分けかた エダマメの子実(サヤとマメ)を食害するカメムシは種類が多く、主なものはホソヘリカメムシ、アオクサカメムシ、イチモンジカメムシです。 ここではホソヘリカメムシを取り上げます。ホソヘリカメムシの成虫は体長一・五センチ、全体が暗褐色で、ハチのようによく飛び上がるので、補虫網でとらえて確認する必要があります(図1〈図はありません〉)。 幼虫も体長一・五センチくらいになり、灰褐〜黒褐色でアリによく似た形をしています(図2〈図はありません〉)。 葉が青々とよく茂っているにもかかわらず、豆の詰まったサヤができないことがあったなら、これらの虫を疑ってみる必要があります。 成虫、幼虫とも、エダマメのサヤがつきはじめるころから、サヤが成熟するころまで、中のマメを食害します。その時期によって、サヤが生長しない、サヤが落ちる、サヤが膨らまずいつまでもへん平でいる、収穫後のマメが変色したり不整形になったりする、などの症状が現われます。 一匹のカメムシが毎日二〜三粒の豆を食害するので、一株に数匹いるだけでも被害は大きい。 (2)防ぎかた 薬剤による防除は、サヤの伸長しはじめた頃から子実の肥大期にかけて行います。 エダマメの花は五ミリに満たない小さな花で、茎に数個ずつついて目立たないが、サヤの生長を観察する上で、開花を確認しておく必要があります。 桑山洋三(農の会会員)
(新聞「農民」2002.9.23付)
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[2002年9月]
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